普段は実技を中心に授業を行っていますが、講義でなければ伝えづらいこともあります。
美術の歴史や、絵を描く上で気にしなければならない様々な考え方や技法。
また、言葉や単語を聞いたことはあるけど、具体的にいったい何なのか?といった事を解決するための講義で、毎回、大変好評を頂いております!
今回は、生徒さんより要望があった「色彩について」を「カマイユ」「グリザイユ」という技法をを含めて講義を2回に分けて行いました。
今回は、「色彩について(混色、重色、色数の増やし方、作り方)」と「カマイユ」の講義です。

色彩「グリザイユ」という言葉はどこかで聞いたことのある方もいらっしゃるかもしれませんが、「カマイユ」という言葉を聞いたことのある方は少ないのではないでしょうか?
古典技法なのですが、現代のリアリズム絵画を描いている作家もアレンジして使用している画期的な技法です。
色彩に振り回されてしまう方にとっては、非常に効果があり、且つ描きやすくなる技法の一つです。
色彩と形を描く作業を分離して描く技法なのですが、まずはグリザイユ、カマイユの意味や語源、そしてどのようにして描いていくのか?ということをわかりやすく説明した後に、実技を行って頂きました。
生徒さんによっては、霞が晴れるような感覚で理解されていた方も多かったです。
形を描く作業だけでも「色味」がでてきて、良い画面になっていました!
最後は講評会をして終了です!
皆さん、真剣に講義を受講されていて、有意義な時間を過ごされたようでした。
次回は、「グリザイユ」から「グレーズ」についての講義となります。
この文を読まれて、気になった方は、是非一度、講義へご参加ください!